インプラント

骨が足りないとインプラントは無理?骨造成(GBR・サイナスリフト)とは

公開 2026-06-20更新 2026-06-23読了 約7分監修 歯科医師 監修
歯科医師がレントゲンで顎の骨を確認し説明する様子

「骨が足りないのでインプラントは難しい」——そう言われて諦めかけていませんか。歯を失ってから時間が経つと、その部分の骨はやせていきます。でも、骨を補う「骨造成」という方法を使えば、インプラントを行える可能性があります。代表的な方法の仕組みと、期間・注意点を整理しました。

なぜ骨が足りなくなるのか

インプラントは、顎の骨にネジ状の人工歯根を埋め込み、それを土台に歯を作る治療です。だからこそ、土台となる骨に十分な厚みと高さがあることが前提になります。

ところが、歯を失ったまま放置すると、その部分の骨は刺激を失ってやせていきます(吸収)。歯周病で骨が減っているケースもあります。とくに上の奥歯では、骨のすぐ上に「上顎洞(じょうがくどう)」という空洞があり、骨の高さが足りなくなりやすい部位です。

骨を補う「骨造成」とは

骨が足りない場合に、骨を増やしたり補ったりする処置を総称して骨造成(こつぞうせい)といいます。骨補填材(人工の骨やご自身の骨など)を使い、骨が作られるスペースと足場を用意することで、インプラントを支えられる土台をつくります。

骨造成があることで、かつては「骨がないから無理」とされたケースでも、インプラントという選択肢を検討できるようになりました。

主な骨造成の方法

どの方法が適しているかは、不足している骨の量や部位、全身の状態によって変わります。CTによる立体的な診断が欠かせません。

CT診断が出発点

骨造成が必要かどうか、どの方法が適切かは、CTで骨の厚み・高さ・形を立体的に確認して初めて判断できます。平面のレントゲンだけでは見えない情報が、ここで重要になります。

期間・通院の目安

骨造成を行うと、補った骨が安定するまで数か月の待機期間が必要になることが多くなります。その分、通常のインプラントよりも全体の治療期間は長くなります。

骨造成とインプラント埋入を同時に行えるケースもあれば、骨ができるのを待ってから埋入する段階的な進め方もあります。どちらになるかは骨の状態しだいです。期間や通院回数の見通しは、診断のうえで具体的に確認しておきましょう。

受ける前に確認したいこと

骨造成は外科的な処置をともなうため、次の点を事前に確認しておくと安心です。

骨造成をともなうインプラントは難度が上がるため、診断力と外科の経験がより重要になります。「骨が足りない」と言われても、すぐに諦めず、まずは精密な診断を受けたうえで選択肢を聞いてみることをおすすめします。

よくある質問

骨が足りないと言われました。インプラントは諦めるしかないですか?
必ずしも諦める必要はありません。骨を補う「骨造成」という方法があり、GBRやサイナスリフトなどで骨の量を増やしてからインプラントを行えるケースがあります。まずはCTでの精密な診断が必要です。
骨造成をすると治療期間はどのくらい延びますか?
補った骨が安定するまで数か月の待機期間が必要になることが多く、その分、通常のインプラントより治療期間は長くなります。方法や骨の状態によって異なるため、診断のうえで見通しを確認しましょう。
監修コメント歯科医師 監修

「骨がないから無理」と一度言われても、医院によって診断や対応できる術式は異なります。骨造成は経験が問われる処置なので、CTでしっかり診断したうえで、なぜその方法を選ぶのかを説明してくれる医院を選ぶと安心です。早めに相談するほど、骨がやせる前に対処しやすくなります。

監修:歯科医師 監修
本記事は歯科医師の監修のもと、一般の方向けにわかりやすさを優先して作成しています。

「骨がない」を、鵜呑みにしない

選択肢があるかは、精密な診断しだい。気になる方は、CTでの診断を受けたうえで相談してみましょう。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療や医療機関を推奨・比較するものではありません。症状や治療方針は個人差があります。実際の診断・治療については歯科医院にご相談ください。費用は自由診療の場合、医院により異なります。